キボハット→ギルマンズポイント ( 5685m )

23:30 真っ暗な中、キボハットを出発。

出発前は動画を撮影するくらい余裕があります。
外は風が強いけれど、耐えられる寒さ。

我々は比較的、早い出発組らしく、登山道にはライトの列もぽつぽつ見えます。

まずは、ゆるい登り路をザクザク進んでいます。砂っぽい道や、岩が途中でてきても、思っていたより大丈夫。
ポレポレを合言葉に自分たちのペースで進みます。

途中、お湯を飲み休憩タイム。暗闇の中のトイレタイムはちょっと怖かった。

歩き出して4時間、だんたんきつい登りになってきます。
ここでイヤホンで好きな音楽(ミスチルのアルバム)を聞きながら登る作戦。
これは私には有効でした。

すでに5000mは超えていることもあり、 パートナーは酸素が足らず、かなりつらそう。
「しんどい、指先冷たい、足重い、息薄い」。
彼はレンタルで借りた厚手の手袋がまさかの両方右手と言うハプニングがあり、逆に着けてた左手の親指が凍傷になるんじゃないかと思うくらい冷え、カイロで暖めながらなんとかしのぎました。
ガイドのアルーシャが彼のザックを背負って歩いてくれました。


お互い励ましあいながら、己と戦いながら、前に前に進みます。

ギルマンズポイントまで上がる少し前の登りが急で、大変だった。


5685m 、ギルマンズポイントに到着したのは、朝5:30くらい。
出発から約6時間かかりました。
ここまでくれば、キリマンジャロを登頂したことになり、登頂証明書がもらえます。

山々と雲が、 夜の闇の黒、夜明けの濃紺、朝日の赤、3色のグラデーションに染まり、本当に美しくて、ちょっと泣きそうになる。

<これは帰りの写真>

ギルマンズポイント( 5685m )→ステラポイント( 5756m )

ギルマンズポイントからさらに歩くこと1時間。

いきなり雪道になりました。
前に人が通っているので、道はあるものの、霧がでてきて、吹雪のようになり、かなり寒い。
髪の毛や、まつ毛の長い欧米人はまつ毛も凍る世界です。手の先が凍るように冷たかった。

すてら
<いたるところにつららが>

こんな大きなつららや、途中、落ちたら死ぬだろうな、という雪道もありました。

雹の降る中、 2つ目の頂上ステラポイントに到着!
ここまでで下山する人も結構いるそうです。

<復路の写真>

ステラポイント( 5756m )→ウフルピーク(5895m)

とてつもなく寒いので、最後のポイントウフ ル ピークへ向かいます。
ここから、まさかの高山病にかかってしまい、とにかくしんどい道のりとなりました。

吐き気もするし、吹雪もすごいし、上りの一歩一歩踏み出すのが本当につらい。
もうすぐだと思うけれど、半歩進むのですらきつく、少しずつ少しずつ進みます。


あまりにヨレヨレの私に、サブガイドのスタンリーが背中を優しく押してくれました。最後は、片側を支えられながらでないと、歩けない状態に。。
休憩してエナジーゼリーを口に含み、ようやくまた動ける、そんな繰り返しでした。


霧もすごく、頂上から戻ってきた欧米人が「嵐が来るよ!早く戻ろう!」みたいなことを言っていました。不安になりつつも、ピークに近づくにつれて、だんだんと雲が流れ、その合間に空の青さが見えたことも、登り続ける『希望』になったように思います。

雪と氷の世界、 左手には氷河が見えてきました。 氷河が見えてくるとあと少し!

<頂上までまっすぐの道>

人が集まっているウフルピークが遠くに見えました。
ピーク到着時には嵐が去り、強い風だけが吹きすさむ中、あまりの嬉しさに隣のスタンリーに抱き着く私。もちろんパートナーにも。

うふる
うふる

最後が 本当に辛かったこともあり、感動して涙と鼻水でぐちゃぐちゃです。
達成感、感動、感謝・・・いろんな感情が噴出し、皆で抱き合って喜びました。



この時感じた感動、嬉しさは一生忘れないと思います
(今これを書いていても(1年以上たっていますが)泣けてくるという。。。)

<氷河>

そして、下山。氷河がとてもとても、美しかった。
この氷河も数年後にはなくなってしまうと言われています。

下り(キボハットまで)

下りは少し余裕がでてきて、ポレポレペースで進みます。

<ステラポイント>
<ステラポイント>

ギルマンズポイントで朝食。凍ったマフィンとジュースがとても美味しかった。
ここから下を見ると、よくこんなところを登ってきたなと感慨深くなりました。

こんなみち


ここで、ガイドから「ペースが遅すぎて、このまま来た道を戻るとキボハットで休めない可能性がある」と言われました。

そこで、ジグザグ登ってきた砂道を、なんとガイドと2人で手をつなぎ、直線でズ ズ ズ ズ ズ ズ ‐‐‐‐と降りることに。
怖いけど、早いし、おしゃべりしながらだったので、私は結構楽しかった。

パートナーは登りより下りのほうが辛く、かなり足も痛そう。
スタンリーに抱えられながら降りていました。


日差しがかなりきつくなってきて、ここで日焼け止めを塗りなおさなかったことを後で本当に後悔することになります。。(真っ黒になりました)


12:00にキボハット到着。休憩は13時までと言われたけど、疲れすぎていて13:30まで休ませてもらいました。


トマト味のシチューを作ってもらったけど、パートナーは全く食欲なし。おかゆを持ってきていたので、それをちょっと食べてもらいました。
私は食い意地が張っているせいか、おいしくいただくことができました。
疲れた体には特にパイナップルが美味しかった。


14:30にキボハット出発。

18:00にホロンボハットに到着。
少し休み、19:30に夕食。パートナーはまったく食べることができなかったけれど、私は普通においしく頂き、泊まっていた日本人の人とおしゃべりしていました。この日は本当に疲れていたようで、一瞬で眠りに落ちることでき、泥のように眠りました。




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