ニャロン(新龍)→リタン(理塘)
翌日、乗り合いミニバンタクシーで4時間ほどかけてリタン(理塘)へ。
海抜約4,000m、大草原の中に位置する、チベット族が多く住む、草原に囲まれた町。
リタンゴンパ。私が訪れたこの数年後に火災がありその時に最も大きな本堂が焼失してしまったとのこと。
リタンは2002年に一度来たことがあるのですが、そのときはラサから成都までランドクルーザーで(確か)2泊3日というあり得ない日程で走破したため、ここは通過のみ。
町の様子やゴンパなど全く見れなかったのため、今回こそゆっくり見ようと訪れました。
しかし、やはり旧正月前。
宿も結構閉まっており、受付の人がいなかったり、高かったり。
メインストリートは少しうるさいので、外れた良さそうな招待所を見つけ、入ってみることに。
ここは過去に一度来たことがある町なのですが、そのときはラサから成都までランドクルーザーで(確か)2泊3日というあり得ない日程で走破したため、ここは通過のみ。
町の様子やゴンパなど全く見れなかったのため、今回こそゆっくり見ようと訪れました。
しかし、やはり旧正月前。
宿も結構閉まっており、受付の人がいなかったり、高かったり。
メインストリートは少しうるさいので、外れた良さそうな招待所を見つけ、入ってみることに。
でもここも、人もおらず番犬3、4匹がひたすら吠えるのみ。
ひたすら歩いて疲れていたのもあり、もう決めたかったので、ちょっこっと中をのぞきましたが、誰もいそうにないので諦めて出ようとしたら、何と(小さいけど)犬に噛まれてしまいました。
大きいのは繋がれていたのですが、小さい犬は繋がれていないのに気がつきませんでした。厚いズボンの上からだったので、血もでていないし、小さな傷とはいえ、さすがに痛い。
チベットで犬に噛まれることは本当に怖いことです。 かつて、ゴルムドから闇バスでラサに向かう途中、何もない平原で中国人が犬に噛まれ血を流している恐ろしい光景を目にしてから見、本当に犬には気をつけていたのに。
自分の不注意に半泣きになりながら、その後見つけた招待所にすぐに、チェックインしました。
招待所の女の子は優しく、消毒液がないか聞いたら、急いで「アルコール!」と叫んで持ってきてくれました。
で、出てきたのが、、
「北京二鍋頭酒」
そりゃ、アルコールには違いないよ。
アルコール度数56度の白酒。
しかも飲みかけ。
背に腹は代えられないので洗い、この白酒で応急処置。
その後、 薬屋さんできちんと消毒し包帯してもらったとはいえ、やはり狂犬病が怖いので、市内にある唯一の病院へ。しかし、そこにワクチンはなく、防疫站(ウイルス感染防止所みたいなところ)を案内され、行ったところ夕方のためか、すでに閉まっていました。
張り紙の電話番号に電話をしたところ、現在は旧正月前でお休みにはいっており、皆故郷に帰ってしまったとのこと、次はいつ開くかわからないとまで言われました。
こんなド田舎で、24時間以内のワクチン接種は絶対的に無理。
中国国内にいる友人に電話とメールで励まされ、今日は宿に早く帰りなさいという彼女の言葉を素直に受け入れ、ビールとおつまみを買って早々にホテルに戻りました。
ホテルで一瞬繋がったネットで、犬に噛まれた場合の例を検索したところ、
「しかしもう何十年も日本国内で犬に噛まれて狂犬病を発症した人はいません。もちろんいつ海外から入ってきてもおかしくない病気ですから用心するに越したことはありませんが、犬に噛まれたからといってすぐに狂犬病になってしまうのではないか、と必要以上に心配することはありません。 ワンちゃんに噛まれて問題となるのは、どちらかというと口内細菌による傷口の化膿と破傷風です。傷口の消毒はくれぐれもきちんと行っておきましょう。」とのこと。
周りのチベタンは皆声をそろえて、「没事!!(問題ない!)」と言っており
結局、3日後にシャングリラで接種しました。
中国の狂犬病発症率はかなり高いそうなのでこれからチベット圏に向かう方は犬には本当に気を付けてくださいね。
発症も怖いですが、ワクチン接種が超面倒くさかった。
冒頭のリタンゴンパにも行きましたが、あまりちゃんと覚えてない(涙)。
私は四川のあまりの寒さ(朝晩はマイナスの世界)にへこたれたのと、旧正月前で移動がなかなか難しくなってきたため、リタンから一気に雲南省まで降りてきました。
途中、郷城という町までは乗り合いタクシーのミニバンでいったのですが、(凱旋してくれた人に)軽くぼったくられてしまい、少しショック。
(私はチベタンに悪いことをする人はいないと心底思い込んでいる)
はっきり確認しなかった私も悪いなと、あと(関係ない)ドライバーさんに軽く切れてしまったことに、深く反省しました。
郷城到着後。
案の定、ほかの田舎町と同様、公共バスは営業中止。
「お正月まであと4日もあるのに営業しようよー」と思いつつ、ほかの町のように乗り合いタクシーもないので、帰郷するかもしれない雲南ナンバーの車に手当たり次第、聞いてみましたが、、、案の定、「没有(メイヨー)」の嵐。
どーしよーかなーと、困っていたら、さっき郷城まで来たドライバーさんがちょうど雲南に行く人がいるというので、チャーターを誘いに来てくれました。心配しても、どうにかなるものです。。
麗江から四川に出稼ぎに来ているという漢族の男の子二人組と3人で、山道を5時間かけて雲南へ南下。
途中、お菓子やら色々もらい。。ドライバーのおじちゃんも(軽くぼったくられた)私に同情してくれたようで、(おじちゃんは何も悪くないのに)「ご飯食べてないだろ!」とまたもや水やお菓子をくれました。。
なんか、私は道中いつも貰ってばかりのような・・・。。
そうして、雲南省シャングリラへ到着しました。